おにぎり先生の指導日記

オーナー将棋講師のたいしたことがない日常

あの局面

下図は居飛車党の初級者が一度は食らったことがあるのではないでしょうか。
 
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実はこの局面、ぼくには苦い思い出があったのです。あれは中学2年の春。第2回中学生名人戦の出撃したとき。確か200人ぐらいが全国から新築なった東京将棋会館に集まりました。
 
予選を通過してトーナメントを勝ち上がり、ベスト8入りをかけた一戦に関西圏の人とあたりました。当時はネット検索がなく、関東圏は日本橋東急と上野松坂屋があったので強豪は把握していましたが、他の地域では、どこのだれが強いなんて情報はありません。
 
この一戦、上の図面(のようなものを)食らって完敗しました。とても恥ずかしくて細かいことは記憶から封印していたのでしょう。すっかり忘れていました。
 
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来年の新春大会で入品対象のとの指導対局です。いろいろな戦法を経験させたほうがいい時期なので横歩取りも今の主流じゃないのをやろうと思いました。中学生名人戦に出ていたころ憧れの谷川先生が連採していたのでずいぶんと研究したものです。
 
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は小首をかしげて▲2二角成。
 
角交換するの忘れたよ!
 
急に記憶がよみがえり、わざとモヤをかけていた映像がくっきり映りました。
 
ちなみにお相手は勝ち進んで中学生名人になり関西奨励会に同期入会からプロ棋士になりました。奨励会旅行で会ったとき「あんまり弱くてびっくりしたわ~」

ウルセーこのヤロー
 
あれから35年ぐらいたちます。苦い思い出を笑える思い出に変えてくれました。ありがとう。