おにぎり先生の指導日記

オーナー将棋講師のたいしたことがない日常

回想

もう30年以上前になりますか、奨励会を退会するとき、二度と将棋は指さない、と思ったものですが「いい夢を見させてくれありがとう、将棋をやっていた証を残してほしい」と両親に言われたのが準棋士(今の指導棋士)資格を申請した動機です。

その後、いろいろな職業を経験して将棋と縁がない時期も長くありました。葉月が生まれて近所の親御さんとの付き合いができると、若いお父さんはほとんど将棋を指せないのに驚きました。塾って勉強できないヤツが親に無理やり行かされるところじゃなかったの! 加えてファミコンの出現も大きかったと推測します。

もうひとつ、ひょんなことから始めた教室が近所なのに2人して行くのはバカバカしいが重なり棋友館を開講しました。賃貸料を払って学習塾的に将棋教室を始めるのは(調べたわけではありませんが)初めてかもしれません。この11月で6回目の賃貸料更新になるので18年になるのですね。正直、あっという間でした。

今は指導棋士申請とプロ棋士、アマ強豪方が始める教室も増えて「初心者指導ならアマ初段あれば十分」という持論以上の指導者が増えた感がありあす。少しはみなさまの背中を押しているのかな。

……
その一方で心が痛む連絡が入り思わず自分のことを回想しました。返答に迷いましたが「いい夢を見させてくれありがとう」の言葉を拝借しました。人生、回り道はあっても無駄道はありません。この先のほうが長いぜ。がんばれ。